「 ドリームタイム」というのは、アボリジニの世界が始まる時の伝説収集物語である。ドリームタイムの始まりは、人間だけがいる話だった。動物はいなかった、鳥はいなかった、木はなかった、低木はなかった、丘はなかった、そして、山もなかった。土地は、平地であった。動物はいなかったが、存在したいくつの動物は、元は人間だった。
虹色の蛇のゴーリアラは、自分の部族を見つけるために旅に出た。南から北まで旅をした。風に聞いたら変な言葉だけ聞こえた。
「 この国は、私の国じゃない。この人たちは、別の言葉を話す。私は、自分のやからを探さなければならぬ」とゴーリアラは思った。
北へ進んで彼の大きな体は、川と峡谷を残した。ある日、ゴーリアラは、歌を聞こえた。
「 あれは、私の族」と言った。
二つの川が合流するところで、ゴーリアラは、歌ったり、踊っている仲間たちを見つけた。しばらく、みんなを見ていた。そして、出て参加した。
彼は、みんなにどうやって服を着るかや踊り方も教えた。大きい嵐が来そうだったので、みんなは草で小屋を作った。
二人の若い兄弟の虹の色のインコは、二人が座れる空間のある小屋を探したがどこにもなかった。彼らは、おばあさんの星女に聞いてみたが星女はたくさん犬を飼っていたので、空間はなかった。兄弟は、小屋でいびきをかいているゴーリアラに聞いてみたが、彼のところにも空間はなかった。
雨が激しくなったとき、兄弟は、ゴーリアラのところに戻ってきた。
「 入っていいよ」とゴーリアラは、言った。
兄弟は、走って入りゴーリアラの口に飲みこまれた。
ゴーリアラは、虹色のインコ兄弟がいないとわかると、みんなは、自分に何かをすると心配した。彼は、北のボラバナル国の山へ逃げだした。翌朝みんなは、虹色のインコ兄弟がいないと気付きゴーリアラの足跡を見つけた。彼らはインコ兄弟がゴーリアラに飲みこまれたとわかった。
オーストラリアの山と川では雨がやむと虹が出る。それは虹色の蛇の魂だと言われている。