2010年6月17日

ワライカワセミの笑い

 春たけなわ、オーストラリアのワライカワセミは、ひなを翼で守り、有名な笑いは以前より静かになった。オーストラリアでクーカバラと呼ばれるワライカワセミは、かわせみ種類の中で一番大きな鳥である。
 オーストラリアとニューギニア原産の二種類のワライカワセミがオーストラリアに生息している。
 カラフルな青い翼のワライカワセミは、オーストラリアの北の地方、ノーザンテリトリー州のブルーム町からクイーンズランド州まで生息している。そして、白と茶色の有名なワライカワセミは、東の地方、ビクトリア州のアイア半島からクイーンズランド州のヨーク岬まで生息している。
 ワライカワセミは、実験としてフィジーに導入されたが、二十五年で全部がいなくなった。しかし、ニュージーランドに導入する試みは、ある程度目的を達した。ニュージーランドの北の島のあちこちに生息している。
 白と茶色のワライカワセミに比べて、青い翼のワライカワセミの笑いは、もっとかん高い声で鳴く。
 また、青い翼のワライカワセミの目は白い。茶色のワライカワセミの目は、茶色であり、目の横側にある羽も茶色である。ワライカワセミは、普通は木の枝に家族ととまる。しかし、繁殖期には、木の幹のうつろな穴とか、シロアリの山で巣を作る。
 ワライカワセミの常用食は、ヘビ、虫、ミミズ、カエル、ねずみや小鳥まで、と範囲が広い。ワライカワセミは、大きな鳥なので、飛び方が身軽でないため飛んでいる間はあまり餌食を捕まえられない。
 その代わりに、木の枝とか土の上の落ち葉が動いているのを見て動物を捕まえる。それで、餌食を捕まえて木に連れ戻し、餌食を木に何回も当てる。そして、ワライカワセミは頭を後ろへ上げて、餌食を飲み込み、消化できない骨と毛は、後に小球の形で吐き戻される。
 郊外では、落ち葉の場所が多いが、巣を作る適切な木は少ない。そのため、ワライカワセミは、生息地に対する変更を余儀なくさせられる。数は木の数で制限される。ワライカワセミの家族は、親二羽と去年生まれた子供が一緒に住んで、卵の面倒を見るが、三歳になった子は巣から離れる。
 ほかの鳥に比べて、ワライカワセミの性格は、自己本位から利他的まで変化する。年上の子は、親の卵を守って子育てを手伝うが、ひよこのうちはお互いに殺し合いをする。母鳥は三つの卵を生むが、三羽のひよこには食べ物が足りないことがよくある。そのために、母鳥は、生まれた子供たちに同士打ちをさせ、一番弱いひよこは殺される。
 事実、母鳥は誰が殺されるかわかるようである。三つの卵で一番目に生まれたひよこはオスで、みんなより大きくなるのに、時間がかかる。二番目は、メスでカワセミのメスは、オスより早く大きくなる。三番目は、一番小さいから、残れるチャンスがお少ない。
 三羽全部が残ったら、母鳥は英断を下す。三羽のひよこを寒さで死なせて、もう一度三つの卵を生む。
 非情そうなことだが、三羽のひよこが全部生きていたら、三羽はよく育たないで生存の見込みが少なくなる。母鳥の目標は、大きくて元気なひよこを育てることである。
 年上の兄弟は、卵を抱いて守って、親を手伝う。こうして、親は仕事の量を減らしたり、もっと卵を生んだり、年上の子にひよこの育て方を教えたりすることができる。しかし、息子の鳥より娘の鳥は頼りない。
 娘の鳥は捕まえた食べ物をみんなに威張って見せるが、誰も見ていない間に自分で早く食べてしまう。メスのワライカワセミの体がオスより大きいため、飛び方が身軽でなくて、食べ物をとりにくい。メスは大きくて、オスよりエネルギを使うから、もっと食べ物が必要なのである。
 たいていのオーストラリア人はワライカワセミの笑いをよく耳にするのに、笑いの意味を全くわからない。その笑いは、領域についての警告である。ひよこが飛べるようになるとワライカワセミの笑いの頻度が増してくる。
 ワライカワセミには、色んな泣き声がある。クスクスのような鳴き声は、家族を見つけるためである。コッコッという鳴き声は、繁殖期で使い、ガーガーという鳴き声は、求愛行動で使われている。キャッキャッという鳴き声とコーアという鳴き声は攻めることである。
やっとワライカワセミの笑いをわかるようになった。