2010年6月17日

オーストラリアのアボリジニ


 四万年以上前、つまり、白人以前にアボリジニは、オーストラリアに住んでいた。六百種族がおり、あまり戦いがない土地で口げんかも少なく、平和な民族だった。
 アボリジニには、いろいろな伝説がある。『 赤ちゃんはどこから来る?』という伝説は、かなり面白い。その伝説によって、『 赤ちゃんは、お父さんとお母さんから来る』だけではなくて、土地の特別の所からもやってくるらしい。例えば、岩、木や滝である。人が死ぬとき、魂はその場所に戻る。そのような理由でアボリジニにとって、土地は、とても大切なものである。
 「 土地を傷つけることは、自分の体に傷つけるようなもの」と言われている。「 土地は、人を支えるから、土地を傷つけたら食べ物や住むところが少なくなる」ということらしい。

 一七八八年、イギリスから開拓移民がオーストラリアに来た。開拓移民は、多くのアボリジニを撃ち殺した。その上に、土地を取って、新しい病気をオーストラリアにもたらした。悲しい時代だった。一七八八年にアボリジニの人数は三十万人だった。一八六〇年には、二万二千二百人に減少した。しかし、二〇〇〇年、四十万人に増加している。
 今日、アボリジニ文化は大きくなった。アボリジニの絵や音楽はオーストラリアと海外で有名になっている。